怒る、怒こられる
私が小学2年生のとき、
ふと「他人に怒られたことがない」ことに気がついた。
親が厳しかったため、
いつも人のゆうことはきいて背筋をのばし、静かにしていた。
授業も真面目にきいていた。
きっと怒られたことないということは、
いい子であるということなんだろうが、
当時の私は「クラスのやんちゃな子」がなんだか羨ましく見えた。
先生はいつもあの子を怒るが、
なんとなく怒られる子の方が先生に好かれている気がした。
先生には基本的には褒められていたし、
まとめ役としてクラスの学級委員的な役を任されていたが、
自分が「つまらない奴」と思われてるんじゃないかと思った。
便利だと思われてるだけで、
生徒である自分への愛情はないのではないか。
そこで私は授業中に、
「何か怒られることをしてみよう…!!」と
一世一代の決意をし、
手元にあった鉛筆を戦わせるという謎の遊びを先生をちらちらみながらやってみた。
そこで人生で初めて「他人に怒られる」という体験をした。
しかし、あまりにびっくりしたため、トラウマとなり、
活発だけどやんちゃではない真面目な生徒であり続けた。
そして社会人となった今、
怒られ慣れてない自分にとても嫌気がさしている。
怒られても流せる人に憧れる。
細かい言動ですぐに傷つくのはどうやったら治るのかなあと思った時に、
ルールに従いすぎてきた自分は悪かったのかなとたまに思う。